デジタルメディア品質向上に取り組み続ける理由

2020年上半期 メディアクオリティ レポートより

2020年10月26日 By IAS Japan Team

2020年上半期のメディア品質の傾向とトレンドをまとめた『メディアクオリティ レポート』がリリースされました。最新版の本レポートでは、世界15カ国のメディア品質指標をご確認いただけます。

IASが半年に一度発表しているこのレポートは、ブランドリスク、アドフラウド、ビューアビリティ、そしてタイムインビューという4つのメディア指標のベンチいマークを提供するものです。アドベリフィケーションを実施する際の指針としてご活用いただけるだけでなく、グローバルなインサイトをまとめてご確認いただけます。

世界的なデジタルコンテンツ消費の増加に伴い、平均閲覧時間が伸長

2020年上半期を語る上で、世界的なコロナウイルスの大流行の影響を無視することができません。多くの消費者は自宅で長い時間を過ごす生活にシフトし、デジタルコンテンツの消費時間が大幅に増えました。eMarketerによると、2019年と比較して、消費者がデジタルメディアに費やす時間は1日当たり1時間も増えています。デジタルキャンペーンを通じてエンゲージメントを図りたいと考える広告主にとっては、それだけ消費者と接する機会が増えたとも言えます。

これに伴い、広告の平均閲覧時間を示すタイムインビューは若干長くなり、安定的に推移しました。特にモバイルアプリのグローバル平均は2019年上半期と比較して4.1秒長くなっています。日本でもデスクトップウェブ、モバイルウェブの両方で2秒以上長くなっています。

ビューアブルだからといって油断はできない

しかし、デジタルコンテンツの消費時間が増えることは、必ずしもメディア品質の向上と比例しません。メディア品質向上は、単にコンテンツの消費量や時間を増やすのとは別の取り組みが必要だからです。

例えばアドフラウドは、グローバル平均では前年同期と比較して0.3%低減しましたが、日本は0.2%上昇し2.8%でした(デスクトップ ディスプレイ、アドフラウド対策を実施した場合の数値)。メディアクオリティ レポートの対象15カ国中、前年同期でアドフラウド率が上昇したのは日本だけです。トラフィックの多いモバイルウェブ ディスプレイではさらにこの傾向が顕著で、日本は1.9%から2.7%に上昇しました。

日本は世界第2位の広告費支出を誇ります。しかし、ほかの対象国と比較するとアドフラウドに対する意識が低く、対策も送れているため、アドフラウドの標的となりやすい環境があるのです。

座して待っていてもメディア品質は向上しない

日本では2019年末に日本アドバタイザーズ協会(JAA)が「デジタル広告の課題に対するアドバタイザー宣言」を発表し、JAA、日本アドバタイザーズ協会(JAA)、日本広告業協会(JAAA)による広告配信先の品質確保やアドフラウド排除等、広告主の要望に応えるための品質認定の枠組み「JICDAQ」の立ち上げ準備も着々と進められています。政府のデジタル市場競争会議による「デジタル広告市場の競争評価中間報告 」の発表も記憶に新しいですし、2020年2月には「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律案」が閣議決定されるなど、デジタルメディアやプラットフォームの透明性、公平性向上への動きが高まりつつあります。

私たちが多くの広告主、代理店、パブリッシャー、そしてアドテクの皆様とアドベリフィケーションの取り組みをご一緒させていただいて感じるのは、デジタル広告の透明性を向上させ、消費者の信頼を勝ち取っていくためには、エコシステムを形成するすべてのプレイヤーがともに取り組みを進めていくことの重要性です。パブリッシャーだけが努力して品質を向上させても、品質に見合う価格で広告が販売できなければそれを維持することはできません。広告主にも、高品質なメディア環境を見極めて選ぶ継続的な努力と、ビジネスゴールと照らし合わせて適切な投資をする選択が求められます。

まずは、現状を見極めることから

IASのメディアクオリティ レポートは、直近6か月間のメディア品質指標をまとめたものです。ビューアビリティ、アドフラウド、ブランドリスク、タイムインビューの4つのメディア品質指標の、日本を含む世界15カ国それぞれの数値、そしてグローバル平均値をご確認いただけます。

品質を向上させるにも、現状がどうなっているかを見ないことにはスタート地点がどこなのか分かりませんし、ゴールをどこに設定すればよいかも分かりません。アドベりフィケーションをご導入いただく際にも、まずは現状を把握することをおすすめしています。自社のメディア品質指標を把握し、メディアクオリティ レポートの日本やグローバルの数値と比較し、目指すゴールを設定するところが本当のスタート地点なのです。

メディアクオリティ レポートには、各指標の数値だけでなく、各国のインサイトも掲載されています。この機会にぜひ、無料レポートをダウンロードして内容をご確認ください!

 

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